開業医のミカタ

資産の多い開業医が分散投資するには?

開業医 分散投資

2016.02.02

資産の多い開業医におすすめの分散投資は?

分散投資のアドバイスを下さい

約20年前に開業してから事業も順調。数年前に事業借り入れの返済が終わった頃から、貯蓄が増えていきました。

これまで資産形成についてほとんど関心がなく、投資に関してほぼ無知の状態でした。先日、海外投資をしているという友人に「円だけで資産を持ち続けるのはリスクがあるから、外貨などに分散したほうがいいよ」と言われ、多少不安になりました。

生命保険の積立も合わせると、合計30,000万円近くは資産があると思われますが、何かいいアドバイスはありますか?

先生5

■相談者プロフィール
内科医院 院長A先生(53歳)
開業22年目
家族:妻(51)、長男(23)、長女(17)
世帯年収約3,500万円/預貯金等約30,000万円
Answer

一つの銀行で分散しているつもりでも、実はリスク分散にならないのです

私もA様のご友人の「資産を分散した方が良い」というアドバイスに賛成します。

「卵は一つの“かご”に入れるな」という例えを、分散投資の理論としてよく使います。ひとつのかごにすべての卵を入れておくと、かごが落下するなどリスク要因が発生した時にすべての卵を失うことになります。数個のかごに分散して置いておけば、一つのかごが落下しても、他のかごの中の卵は手元に残っています。失う卵の数を減らす=リスクを軽減することができるのです。
 
現在日本の経済情勢が不安定な中、ひとつの銀行のみに資産をすべて預けるのは非常にリスクが高い状態にあると考えられます。銀行が破綻した場合、預金保険機構により1金融機関あたり1,000万円まではペイオフで保護されますが、それを超えた資産は保障されないからです。ちなみに外貨はペイオフの対象外です。銀行という“かご”を分けて資産を保有することが、本当の意味でのリスク分散になると言えるでしょう。
⇒預金保険制度の解説(pdfファイル)

昔から資産3分割という言葉がありました。預貯金、有価証券、不動産の3つですが、これからの時代、リスク分散のため外貨を取り入れることが必要不可欠になります。日本の銀行に預金していても、普通預金の金利は雀の涙ほどですし、アベノミクスのインフレ目標が実現していくと、自己資産との貨幣価値の差はワニの口のように広がる一方です。

目減りを防ぐため、私の著書「開業医のための資産形成術」でも紹介していますが、海外積立ファンドで資産を運用し、受取口座として海外口座を開設するというのが一つの手段です。日本の銀行で外貨を積立てると、外貨はペイオフ対象外になりますので、海外の口座を持つことはリスク分散になります。

先日視察したシンガポールには、税制などが他国に比べ優遇されているため、ビジネスや投資目的で各国から「ヒト」「モノ」「カネ」が集まってきています。また教育システムが充実し、多民族国家であるため、世界中の様々な文化や価値観を経験しながら英語を学ぶ留学生が増えています。

またリタイア後の永住先にシンガポールや、隣国のマレーシアを選ぶ日本人も非常に増えています。例えばシンガポールに海外口座をもっておけば、リスク分散の外貨預入目的のみではなく、子供の留学やリタイア後に永住した場合、第二の財布として現地通貨を活用することもできます。

【Plus One Advice】知ってて得する!恒吉のプラスワンアドバイス

これからの新・資産3分割は円、ドル、不動産です。

A様は、現在約30,000万円の預貯金を所有されています。リスク分散をはじめるに当たって、使う予定のある大きなお金(学費、住居リフォームなど)と直近で使う予定のないお金に分けます。

使う予定のないお金をどのように分散するかですが、まず資産を3分割しましょう。投資の経験が浅いA様であればリスクが低い円、外貨(ドル)、不動産の3つに絞り、まずはインフレに強い資産へ変換をしていきます。円の価値が下がってもドルの価値は上がり、世界経済が混乱しても現物資産である不動産(収入)は残ります。

分散投資

これをベースとし、経済状況に合わせて変化していくことが必要であると考えます。ダーウィンの進化論のように厳しい環境に対応しながら、強い遺伝子へと変化継承していった生物同様、脆弱な資産から強靭な資産へ進化していくことが、ご自身のみならず次世代へ繋ぐこれからの新たな資産のリスク分散のカタチといえます。

開業医のミカタでは、いまさら聞けないけど知っておきたいなどのご質問も受付けております。次回もおたのしみに!

■プロフィール
恒吉雅顕(つねよしまさあき)
1972年福岡県生まれ
様々な業種を経験後、2006年/株式会社インベストメントパートナーズ設立メンバーとして参画
2014年/公益法人日本医業経営コンサルタント協会コンサルタント認定登録

開業医に関わる様々な問題解決を経営面、ライフプランから独自の視点でコンサルティングし、現在までに約500人の実践的資産形成の設計を行う。

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イラスト:かたおかともこ