MANAGEMENT

男女で違う『上司に見てほしいポイント』

女性特有のスキルとコミュニケーション

2017.11.15

女性特有のスキルとコミュニケーションVOL.2

「自分の仕事をきちんと評価して欲しい」

これは、誰もが持っている感情であり、一種の『承認欲求』です。程度の差こそあれ、仕事を通じて自分の存在や価値を認めてほしいという気持ちに、男女の違いはありませんが、何を評価して欲しいのか、上司に見てほしいポイントは男女で異なります男性が成果・結果に対する評価を求めるのに対して、女性はプロセスに対する評価を求めるのです。

ここでの男女の違いは本能的なものであり、人間が生き残るために必要な考え方だと言われています。どちらが良い・悪いという話でもありません。

この差は、その昔、人間は『狩り』によって生計を立てていた頃のそれぞれの「役割」に起因していると考えられています。男性は狩りに出かけ、女性は家を守りながら帰りを待つといった役割です。

男性は、狩りで獲物を仕留めて帰ってくることが仕事です。もし手ぶらで帰るようなことがあれば、それこそ家族に食べさせるものもないわけです。成果・結果を出さなければならず、それこそが自分自身の存在意義となります。男性が結果にこだわるのには、こうした背景があります。

一方、女性の場合、家を守りながら男たちの帰りを待つわけですが、ひと言で『家を守る』と言っても、それが具体的にどんな行動を表すのか、『家を守った』とはどのような結果のことを指すのかは曖昧です。だからこそ、プロセスを重視するようになったと言われています。

現代の『仕事』と『家事』に例えて考えてみましょう。

仕事における成約件数や売上高は、狩りでいうところの獲物の大きさや数に相当します。獲物を持ち帰ることができたのか、できなかったのか。持ち帰ったのなら、それは充分な量だったのか。つまり男性は、結果がすべてという環境で生活してきたわけです。女性に比べて数字やデータにこだわる男性が多いのも、この辺りの考え方に由来するものです。

しかし、『家事』を数字で評価することはできません。例えば掃除の結果に対して、「昨日より20%きれいになった」という表現はしませんよね。仮に見た目の変化はそれほどなくても、キッチンの掃除に想像以上の手間がかかった、といったこともあります。結局、『家を守る』という行動は、プロセスで評価するしかないのです。

これが男女の考え方の違い、男性が成果・結果を重視し、女性がプロセスを大事にすることの背景です。したがって、当然ながら女性スタッフを評価する時には、結果よりもプロセスにフォーカスすることが必要なのです。

もちろん、結果はどうでもいいという意味ではありません。しかし、たとえ相手を正しく評価しても、それが伝わらなければ「私のことを見てくれていない」と捉えられてしまいます。するとモチベーションの低下を引き起こし、場合によっては退職に至るケースも考えられます。

スタッフの何を評価し、どう伝えるかは、その後のスタッフとの関係性にも大きく影響しますので、とても重要なことなのです。

ちなみに、一般的な男性に比べて女性の方が接客業に適しているのも、プロセスを重要視しているからと言われています。プロセスを大事にするからこそ、相手がどう感じているのか、何をすれば相手に喜んでもらえるのかを本能的にキャッチできるのです。

成果・結果ではなく、プロセスを評価した上で、より良い成果へ導くためのアドバイスをする

「私のことをきちんと見てくれているんだ」

そう感じてもらうことができれば、彼女たちは想像以上の能力を発揮して、医院を支えてくれることでしょう。

執筆者:DR’S WEALTH MEDIA編集部