MANAGEMENT

プレミアム・フライデーの定着には、まだまだ時間がかかる?

プレミアム・フライデー

2017.04.26

今年のゴールデンウィークはプレミアム・フライデーからスタート!

今年の2月、新たな個人消費を喚起するためのキャンペーン「プレミアム・フライデー」がスタートしました。提唱しているのは政府と経団連。給与支給日(25日を想定)直後となりやすい、毎月末金曜日は仕事を15時に終え、普段よりもプレミアムな週末を過ごそうというものです。

ヒントになったのは、アメリカの「ブラックフライデー」。ちょっと縁起が悪そうな響きがありますが、これは、クリスマス商戦が本格化する毎年11月下旬の感謝祭明け金曜日に行われる1年に1度の大セールイベントのことです。

日本では消費増税以降、消費が伸び悩み、経済界から消費喚起策の提案が求められており、それに加えて古くから続く長時間労働を見直そうという動きとも連動して、今回のキャンペーンがスタートしたというわけです。家族と過ごす時間を持ってもらったり、旅行など余暇を充実させたりして欲しいという思いが、「プレミアム・フライデー」には込められているといいます。

最初の「プレミアム・フライデー」となった2月の最終金曜日は、大手デパートや旅行会社などを中心に様々なキャンペーンを実施していました。イメージキャラクターの「関ジャニ∞」によるPR効果もあり、一定の認知度を得ることはできたようです。

しかしその一方で、どの程度の人が「プレミアム・フライデー」を満喫できたのかという疑問も残りました。

「プレミアム・フライデー」の公式ホームページによると、「プレミアム・フライデー」のロゴマークの使用申請数は6,418社(4/20現在)となっています。経済産業省によれば、現在、日本にある企業数は約421万社。つまり、その1%以下ということになります。もちろん、ロゴマークを申請していない企業団体の中にも「プレミアム・フライデー」を実施しているところはあるでしょうからこれは正確な数値ではないですが、プレミアム・フライデーを楽しめている人がまだほんの一部であることは明らかです。

月末が繁忙期にあたる企業が多くある中、より多くの人が「プレミアム・フライデー」を楽しめるようになるには、なお一層の起爆剤が必要となります。その意味では、今月28日の「プレミアム・フライデー」は格好のタイミング。というのも、翌29日からゴールデンウィークがスタート。それを28日の15時からひと足早く休みに入ることもできるわけです。

実際に、大手旅行会社や航空会社は28日出発のツアー商品を発売していますし、飲食店、カラオケ店、コンビニチェーンなどでも様々なキャンペーン商品を用意しているようです。例えば、コンビニチェーンのローソンでは、28日限定で「牛肉煮込みのデミオムライス」と、カスタード&いちごホイップの「プレミアムシュークリーム」を販売予定です。いずれも、ちょっと贅沢したい商品として、「プレミアム・フライデー」のためだけに用意されたもの。

また、帝国ホテル大阪では、各レストラン・バーラウンジにて、いつもと違う金曜日の夜にふさわしい様々なメニューが楽しめるそう。1階ロビーラウンジ「ザ パーク」では、スパークリングワインとアフタヌーンティーのセットを、23階カクテルラウンジ「レインボー ラウンジ」では、17:00〜19:00限定で、専用メニューの中から2杯のカクテルを特別料金で堪能できます。

多くの企業が普段以上の来客数を見込んでいますが、実際のところはどんな結果となるか、経済界も注目しているところでしょう。

前述したように、日本人は古くから長時間、勤勉に働いてきた傾向があります。そんな中、近年では、秋のシルバーウィークや今回の「プレミアム・フライデー」のように、休みを多くする動きが顕著になってきました。次のステップとしては、それをきちんと定着させることでしょう。そのためには少し長い目で見る必要がありそうです。

執筆者:DR’S WEALTH MEDIA編集部