MANAGEMENT

ベテランスタッフは、もうひとつの“自分の口”です

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2015.02.04

連載:ベテランとのつきあい方 Vol.2

理想と現実。これは決して解決する問題ではありません。スタッフの教育についても同じです。スタッフには教育が必要ですが、期待に応えてくれることの方が少ない、と感じている方がほとんどではないでしょうか。というよりも、スタッフの言動に対して100%満足している、という院長や経営者は存在するのでしょうか。

今さらですが、人はそれぞれです。容姿、性格、好み、育った環境など、それは双子の兄弟でさえ違います。つまり、何でも自分が思うように動いてくれる人はいないと考えるべきでしょう。そんなこと言われると身もふたもない…。教育とは自分の理想や考え方を理解して実践してもらうためのものと考えてしまうと、確かにそうですね。まず、教育とは何かを考える必要があります。そもそも教育とは、人の考え方や行動を変化させるものではありません。教育とは、自分の理想や考え方の【共有】です。押し付けるのではなく、共感してもらうのです。

共感してもらうには時間がかかります。たとえば、自分が好きな映画を相手にどうしても観てほしいと思えば、「この映画、観てください」というだけでは足りません。なぜその映画を薦めるのか、どんなところが良いのかを伝える必要があり、そして最も大事なのは【相手も良いと感じるか】です。どうしても相手に観てほしければ、時間と熱意、そして相手のメリットが必要なのです。

そして、スタッフ一人ひとりに自分の理想や考え方を、相手のメリットをみつけて伝えるのためには、それこそ気が遠くなるほどぼう大な時間が必要になります。

ここで助けてくれるのがベテランスタッフです。ベテランスタッフが苦手とする方の理由のひとつに 、自分よりも“知識と経験” が豊富だからものを言いにくい、ということが挙げられます。豊富な知識と経験は説得力があるからです。

この “説得力” を味方につけ、もう一つの自分の口としてスタッフを教育できれば、その効果は倍増します。まずベテランスタッフに自分の理想や考え方を共有・共感してもらい、他のスタッフに伝えてもらう。そうすることで時間は半分で済み、説得力は倍になります。

ベテランスタッフも、頼りにされている、自分の知識と経験を認めてもらえたと感じることができ、モチベーションも上がることでしょう。

経営者の方ならお分かりだと思いますが、自分一人でできることなど限られています。知識を深め、経験を積むには時間も必要です。まず、身近なベテランスタッフの力を借りましょう。ベテランスタッフを、自分の “もう一つの口” として考えてみてください。

そうすることでずい分と気持ちは軽くなり、またスタッフとの信頼関係も自ずと深まるでしょう。そしてそれは、貴方自身の “知識” となり、 “経験” となるでしょう。

■バックナンバー記事
【連載:ベテランとのつきあい方 Vol.2 】ベテランスタッフは、もうひとつの“自分の口”です
【連載:ベテランとのつきあい方 Vol.1 】3つの相(あい)が、アナタの医院を守る!

執筆者:DR’S WEALTH MEDIA編集部