MANAGEMENT

多様化するリーダーシップの中で、合ったスタイルを模索

多様化するリーダーシップの中で、合ったスタイルを模索

2016.07.05

連載:人材育成Vol.2-2

リーダーである上司は、組織をうまく動かすためにメンバーや集団への動機づけをどうするのか考える必要があります。リーダーはまず、組織活動を①現状のまま維持させたいのか、②それとも環境の変化にともなって変革させたいのか、を決めなければなりません。

現状を維持するためには静かな動機づけが必要です。静かな動機づけの目的は、計画からの逸脱を最小限にして、組織に一貫性と秩序をつくり出すことです。この場合、スタッフには基準や計画をきちんと守ってもらうようにします。そのときに使う動機づけは、アメとムチの外発的動機づけを使うことが多くなります。

外発的動機づけというのは、例えばスタッフが無遅刻・無欠勤の場合に報酬を渡す、欠勤の場合にペナルティとして一定額を給与から天引きするというようなものです。条件付きで報酬を与えることで組織を統制するわけですが、この方法で効果が上がるのはどちらかというと成熟度の低いメンバーになります。

優秀なメンバーが多い場合はこのような動機づけを「操作的」だと感じるので、そのような場合は、目標管理制度を使うと有効です。目標管理制度の詳細については、次回の記事でふれたいと思います。

一方、環境の変化にともなって変革させたい場合は、リーダーが示すビジョンに対してスタッフがコミットし、そのビジョンの実現に向けて具体的な行動を起こすように動機づける必要があります。

例えば、患者さんは医療サービスに対する顧客であるというビジョンを繰り返し、継続的に説明します。そしてそのビジョンを達成するための具体的なアイデアをスタッフから出してもらいます。リーダーは、ビジョン達成のスタッフの努力に対して、コーチングやフィードバックを駆使して熱意をもって支援していきます。

スタッフの業績に対しては、スタッフ全員の前で評価をしてきちんと褒めます。このようにスタッフ全体を、自ら考えて動ける集団にするというのも重要なリーダーシップです。

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【連載:人材育成Vol.2-1】スタッフのモチベーションアップが、業績アップにつながる

執筆者:DR’S WEALTH MEDIA編集部