LEISURE

晩酌をより優美な時間にしてくれる酒器

錫の器

2017.10.20

日本酒の旨味を上手に引き立たせてくれる錫の器

四季折々の食材に合わせて、様々な飲み方のある日本酒。温度を変え、品を変えどんな食材とも合わせられる日本酒は、通の飲み物として知られてきましたが、近年では日本酒のファンが増えているといいます。そんな日本酒を美味しくしてくれる器があります。それは錫の器です。

飲み方によって酒器の素材は変えるべき

日本酒はその飲み方や合わせる食材によって酒器を変えるべきです。例えばガラス製の酒器はシャープな味わいとなり、日本酒の味を細部まで引き立たせます。一方で、陶器の酒器は味が柔らかく感じられるでしょう。このような違いに合わせて、飲み方や酒器を変えていくのがお酒をさらに楽しむ秘訣です。特に、お酒をゆっくり味わいたいなどの場合は、陶器の酒器を用意するのが良いとされています。

歴史ある素材、錫

美味しいお酒を楽しむための酒器を選ぶ上で、古くから使われている素材が錫です。錫は、熱伝導と殺菌力に優れています。古くから「錫に入れた水は腐らない」「お酒の雑味が抜ける」「錫で御燗をつけると一級上がる」などと言われており、日本人はその素材を愛用してきました。また、錫は比較的柔らかい金属で、割れることがありません。加えて錆びない安定した素材です。こうした利点のため、お酒を安心して美味しく飲める素材として錫が注目されているのです。

錫と有毒性

錫には毒性があるのではなかったか。そのように記憶している方もおられるかもしれません。これは、古い錫製品は鉛が使われていたためです。江戸時代などでは、錫の器の中野鉛の含有量が2割ほどになっているものも少なくありませんでした。錫には毒性がありませんが、鉛には強い毒性があるため、もし近くに骨董品として錫の器があったとしても、食器として活用するのは避けた方がいいでしょう。

お酒を引き立たせる錫の酒器

錆びない・壊れない・朽ちない金属としての錫は、繁栄を願う贈答品としても親しまれています。最近では、日本酒だけでなくビールのためのビアカップなども作られています。錫は熱伝導が良いため、お酒を注ぐ前に冷凍庫などで冷やしておくとより冷たく美味しいお酒を楽しむことができます。毎日の食卓に少しだけ贅沢を。ぜひ、錫の酒器でお酒を楽しんでみてください。1段上の晩酌の時間を過ごせることでしょう。

執筆者:DR’S WEALTH MEDIA編集部