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火の粉を恐れぬ勇ましい男たちが打ち上げる見事な花火

岐阜県・飛騨高山の手筒花火

2017.07.07

【今月の絶景】岐阜県・飛騨高山の手筒花火

今月の当サイトの背景画像は、岐阜県・飛騨高山で行われている手筒花火打ち上げの様子です。「飛騨高山手筒花火打上げ」は、打ち上げる人と見る人の厄を払うという意味を込めて、毎年8(や)月9(く)日に開催されています。

手筒花火は、直径10センチ・長さ80センチ余りの孟宗竹に火薬を詰め、周りに縄を巻いたもの。そして、打ち上げを担当する飛騨高山手筒組と呼ばれる男たちが火のついた花火を両手で持ち上げ、手筒の先を上に向けていきます。雨のように降ってくる火の粉をものともしないその様子は、勇壮そのもの。最後は「ハネ粉」と呼ばれる火薬に火が付き、大きな音とともに筒の下から火の粉が吹き出します。

会場となるのは、JR高山駅から歩いて15分ほどのところにある、弥生橋下流。打ち上げに先立ち、手筒組は近くの桜山八幡宮で安全と成功を祈願し、表参道を提灯片手に、木遣り歌に合わせてパレードを行います。

手筒花火のもとになっているのは、情報伝達の手段に使ったのろしだと言われています。その後、祭礼で花火が上げられるようになり、手筒花火へと変化したようです。手筒花火は、愛知・豊橋が発祥と言われていますが、今では飛騨高山でも毎年多くの見物人を集め、手筒組の勇ましい姿と見事な花火、そして会場に響き渡るほど大きい手筒の底が破裂する音が、この地の夏の風物詩として人々に親しまれています。

また、手筒花火の打ち上げ会場や高山駅の近くには、街の歴史に触れられる場所もあります。

駅から10分ほど歩くと、かつての城下町で「古い町並」と呼ばれる場所があります。古い家屋が連なる軒下には用水路があり、老舗の店にはのれんがかかり、造り酒屋には杉玉がかけられ…と、風情を感じられます。

そこから高山駅方面に5分行くと、高山陣屋に到着。陣屋とは江戸時代、幕府直轄領に置かれた役所のことで、幕末には全国に60か所以上あったそうです。しかし、現在日本に残っているのは、この高山陣屋だけ。8月は「歴史教室の夕べ」というイベントを開催しています。(入場料/大人:¥430 高校生以下:無料)

歴史ある街で行われる、飛騨高山の手筒花火打ち上げ。生の迫力も体験したい風景です。

■ 飛騨高山の手筒花火
http://kankou.city.takayama.lg.jp/2000006/2001047/2001075.html

執筆者:DR’S WEALTH MEDIA編集部