FINANCE

介護など、日々を支えてくれている人への感謝も忘れずに

歯科医の個人年金

2016.09.05

受ける側の立場から医院の相続を考える Vol.3

相続について、親にはこれをやっておいてほしかったということを前回お伝えしました。

今回も引き続き、受ける側の立場から考えると押さえておきたい相続のポイントをお伝えします。

1. 義理の父母の介護をしていた嫁の貢献を認める

親の介護を実の子ではなく嫁が行うのはよくあることです。しかし、嫁がいくら義父母を献身的に介護したとしても、今の法律では相続人ではないため、遺言等なくして義父母の財産を相続することはできません。

財産を目当てに介護をするわけではありませんが、数人いる子の中で、ある特定の子の嫁だけが介護をしているときは、その働きを評価することも円満に相続を行うために必要となります。

第二次世界大戦以降、家督相続や長男相続制が廃止となりましたが、長男が家業を継ぐ割合が多いなど、まだまだ私達の意識の中に根強く残っているものは多くあります。相続を平等に行うのであれば、介護等の負担も平等にというのが理想ですが、なかなかそうもいきません。

介護には、肉体的な負担だけでなく精神的な負担も伴います。内容や期間にもよりますが、介護の負担は軽くはありません。子育てと違い先の見通しがつかない中での介護はつらいことが多くあり、体調を崩すこともあります。

親にしてみれば、嫁が介護するのは当たり前と思うかもしれませんが、一人に負担が偏ることで、不公平だという気持ちになるのも自然なことです。

一人で介護の責任を担ってくれている人がいるのであれば、感謝の気持ちを込めて遺言書を作成しておくなど、元気なうちから相続の準備をしておきましょう。

感謝の言葉も必要ですが、財産の分け方に関しても、単純に他の兄弟姉妹と同じ相続割合にするのではなく、苦労が報われるようにしておきたいものです。

2. ペットの引き取り手を見つけておく

自分が元気なときはペットの世話は苦になりませんが、年を取って体力がなくなったり、体調が優れないことが多くなってきたりすると、きちんとできなくなることがあります。万一のときのためにペットの引き取り手を見つけておくことも飼い主の務めです。

子たちが親なき後にペットの引き取り手に悩み、最終的に保健所に持ち込む場合があります。保健所での処分については、元飼い主の親の本意ではないことは子も理解をしていますが、どうにもできない場合があるのです。

いかがでしたか。親が自分に万が一のことがあった時のことを想像し、ちょっとした配慮や準備をしておくことで、相続が円満に行えるようになることがあるのです。

執筆者:DR’S WEALTH MEDIA編集部