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食事券や金券がザクザクもらえる!株主優待制度を活用しよう

連載:株主優待Vol.1

2015.03.23

連載:株主優待Vol.1

株式投資で期待できるリターンといえば売却益と配当の2つだが、最近では、もう一つのメリットとして株主優待が話題になっています。株主優待は、企業から株主に対するプレゼントのようなもので、株式を保有しているだけで、1年に1回から2回届きます。
 
受け取れる商品やサービスはさまざま。人気があるのは、食事券や金券、米など。自社で製造している食品や日用品の詰め合わせを株主優待にする企業も多いので、好みの商品を作っている企業の株主になれば、生活費の節約に役立つケースもあります。

優待品を金額に換算し、株価で割ったものを優待利回りと呼びます。たとえば20万円で投資した株式の株主優待が年間1万円相当であれば、優待利回りは5%という具合。

この優待利回りが5%を上回る企業も少なくありません。たとえば、関西、東海地方に居酒屋チェーン「酔虎伝」「八剣伝」「居心伝」を展開するマルシェは、100株以上の保有で3000円分の食事券を受け取れます。利回りは6.8%(2015年1月16日現在)。楽天は、100株以上を保有していると楽天市場で利用できるクーポンなどが合計8300円受け取れます。利回りにすると5.0%(同)。

最近は、企業側も株主優待を充実させています。大きな目的は、知名度アップや安定株主の確保。株主優待によって、株を買う人が増えれば株主のすそ野を広げることになりますし、株主優待に魅力を感じて購入する株主は、長期保有するケースが多く、株価の安定にも役立つというわけです。

長期保有の株主を優遇する企業も増えています。たとえば、食品スーパーのマルエツの株主優待はAコース、Bコースから選択が可能。Aコースは保有株式数に応じて買い物優待券、Bコースは米が受け取れます。さらに、2期(1年)以上保有している株主は選択肢が増えます。1000株の保有では、前述のAコース、Bコースに加え、「もらって選べる新鮮ギフト(3900円)も選択肢になります。

化学メーカーの昭和化学工業は、1000株以上の保有で3月に2000~3000円相当の自社製品、9月にあきたこまちの新米2キロが受け取れます。さらに1年以上保有している株主には、あきたこまちが4キロに、2年以上保有していると6キロに増えるのです。

株主優待を受けるためには、権利確定日に株式を保有している必要があります。次回、詳しく解説しましょう。

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執筆者:DR’S WEALTH MEDIA編集部
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