FINANCE

購入とリースはどちらが有利でしょうか?

購入とリースはどちらが有利でしょうか?

2016.09.08

医療器械はリースと購入どちらがお得か?メリット、デメリットは?

医療器械や備品を調達する場合、大きく2つの選択肢があります。購入するか、リースを利用するかです。どちらを選べば有利か、判断のポイントを詳しくご紹介します。

リースを利用するメリット

リースを利用する場合、必要な器械をリース会社が購入し、ユーザーはその器械をリース会社から長期間賃貸借します。購入費を支払う代わりに、毎月リース料を支払うのですが、その中には器械の購入代金、金利、固定資産税などが含まれています。

リースのメリットとしては、まず、高額な器械を調達する場合であっても、購入資金を用意する必要がないという点があります。手持ち資金をそのままにして、新たな器械を導入することができるわけで、資金繰りに余裕ができ、大きな利点といえます。

ローンを利用して自己資金を使わずに購入する方法もありますが、一定の頭金を用意しなければならないケースが多いですし、後々に別のローンを利用しなければならなくなったときには、融資枠が少なくなってしまうこともあります。リースであれば、融資枠を使わずに済むというのもメリットです。

また、リース料は全額を経費にすることが可能です。事務処理も簡単。購入する場合は、減価償却費の計算や固定資産税の申告などが必要になりますが、リースであれば、毎月支払うリース料をそのまま経費として計上するだけで済みます。

さらに購入の場合には、器械によって定められた法定耐用年数によって、徐々に経費処理をしていきますが、リースの場合はリース期間を法定耐用年数より短く設定できるため、早期の償却が可能になります。進歩の著しい医療器械は、導入してもすぐに陳腐化してしまうこともあります。そのような場合でも購入するのに比べ、早めに器械を入れ替えることが可能になるのです。

リースを利用するデメリット

リースのデメリット

続けて、リースのデメリットについて紹介します。

リースの場合、リース会社が器械を購入し、それをユーザーが長期賃貸借をするということは前述しました。つまり、器械の所有権はリース会社にあり、ユーザーにはないわけです。「器械が利用できるなら所有権など問題ない」と考えるかもしれませんが、違いはリース期間の終了後に現れます。

器械の所有権はリース会社にあるので、リース期間の終了後は、器械を返却することになるわけです。リース期間終了後も使い続けたい場合には、再リース契約をして、リース料を支払って使用します。購入した場合であれば、器械の機能に問題がない限り、ずっと使い続けることができますが、当然ながらリースではそうはいかないわけです。

またリースの場合には、金利やリース会社の手数料が上乗せされるというデメリットもあります。自己資金で購入すれば、金利も手数料も必要なく、ローンで購入したとしてもリース会社の手数料は発生しません。よって、リースの場合には長期的に見てコストが高くなることを覚悟しなければならないのです。

加えて、中途解約ができないことも注意しておきましょう。リースというと「借りる」というイメージがあるため、必要なくなればいつでも解約できると考える人もいますが、5年でリース契約をしたのであれば、5年間は使い続ける必要があります。中途解約が可能な場合もありますが、ペナルティーが科されることがほとんどです。

リースと購入、どちらが有利かの判断基準

このように考えてくると、自己資金に余裕があって、資金繰りにも心配がない状態であれば、リースを利用するよりも購入したほうが有利だといえます。

減価償却費の計算や固定資産税の申告など多少の手間はかかりますが、それらは税理士に依頼することができますし、金利やリース会社の手数料を負担しなくて済むのが最大のメリットです。

一方で、自己資金に余裕がない場合には、ローンを利用して購入するより、リースを利用した方が有利なケースは多いと思います。ローンを利用する場合には、頭金が必要ですし、リースと同様、金利負担も生じます。リースの場合はリース会社の手数料が加わりますが、代わりに経費処理の手間がかからないことや減価償却の期間を短くできるなどのメリットもあります。

ただし、実際の損得は調達する器械やリースの条件にもよるので、きちんとした見積もりをとって判断しましょう。

執筆者:DR’S WEALTH MEDIA編集部