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いつ、医院継承をしたらいいのか?

事業継承

2016.02.01

医院継承と相続Vol.3 医院継承をするタイミング

自分の代から次の代へ、医院を引き継いでもらう時期をいつにするのか。

相手のあることだけに、自分の思いだけでは突っ走れないところが悩ましいですね。でも、自分の代で終わりにするということでない限り、いつかは次の代に引き継がなければなりません。

医院継承をする時期

医院継承をする時期は、大きく以下の3つの時期になるのではないでしょうか。

1. 自分が亡くなったとき
2. 病気で倒れたり、余命宣告をされた、病気療養中などの体調の変化があったとき
3. 元気なとき

院長として定年を特に設けていなければ、70代でも80代でも現役で業務を行うことは可能です。

自分のめがねにかなう人が見つからない、子どもを後継ぎにしたいが、まだまだ未熟だ、地域のために患者さんのためにと思いをのせて働いてきた自分の志と同じ志を持ってやってくれるのか不安がある、などの理由で、後継者への引継ぎの決断が先延ばしになっている場合もあると思います。

しかし、いつまで元気で診療ができるのか、実は誰にもわかりません。突然親が倒れたので、心の準備もなく後を継ぐことになるというのは、どの業界でも昔からよくあることです。しかし、後を継ぐ者にとっても、引き継いでもらう立場の者にとっても、準備期間がある方が気持ちの余裕を持てるのではないでしょうか。

実際、体調を崩してしまった後に、医院を誰にまかせるのかを考えることはつらいことです。

後継者としてふさわしい人をあらかじめ決めていれば、スムーズにいくかもしれませんが、そうでなければ、体のことと後継者のことを同時に考えるのは、正しい判断ができなくなる可能性があります。

元気なうちに医院の後継者を探し、リタイアを考えておく

今は、後継者探しのコンサルティングをしてくれる会社がありますが、自分が太鼓判を押せる人がいい、というのが本音ではないでしょうか。

元気なうちに、後継者を決めておくことで、精神的にも余裕がもてると思いますし、引き継ぐ時期もきめておけば、より一層安心です。

そして、ご自身がリタイアする時期も、お元気なときをお勧めします。リタイア後に今までできなかった家族での長期の旅行や趣味などの一人の時間を楽しむなど、元気なときだからこそできることが色々あるからです。

また、完全にリタイアしてしまうのは不安だ、という場合には、院長は後継者、自分は顧問や理事長というような立場で、後継者を見守り、育てつつ継承していくという選択肢もありますので、今この記事を読まれているこの機会に、医院経営の出口について考えてみてはいかがでしょうか。

■連載記事
【医院継承と相続Vol.1】継承の基本 暦年課税(生前贈与)と相続時精算課税
【医院継承と相続Vol.2】何を誰に引き継ぐのか
【医院継承と相続Vol.3】いつ、医院継承をしたらいいのか
【医院継承と相続Vol.4】親族に医院を継承する場合に考えておくべきこと
【医院継承と相続Vol.5】親族以外の人に医院継承する場合に気をつけたい4つのポイント
【医院継承と相続Vol.6】法人を継承する場合の期間限定の特例措置

執筆者:DR’S WEALTH MEDIA編集部